敬老の日は、元気で長生きをテーマに。高齢者の健康づくりにつながる美食を贈ろう。

ライフハック

まもなく始まるシルバーウィーク。両親やおじいさん、おばあさんに、何かプレゼントをと考えている方も多いのではないでしょうか? 

「でも、何を贈ったらいいのか分からない。」

悩んでしまう原因のひとつが、「何を贈っても喜ばないから…」。喜びを表現するのが上手じゃない方も多くて喜ばないどころか、「こんなものをくれても…」なんて苦言がぽろりと出てくることも。そんなシーンを思い浮かべてしまうと、ますます悩んでしまいますよね。

そこで、ご提案。相手からの感謝の言葉や喜びの笑顔は、この際、一切期待しないでおきましょう!


大切なのは、あなたが相手を思う気持ち。コロナ禍で会えなかった時、震災があった時、ご両親や祖父母の元気でいてほしい、長生きしてほしいと、切に願ったりしたことはなかったでしょうか? その相手を大切に思う気持ちを、敬老の日のプレゼントに託しましょう。

さて、何を届けるか。ここはやはり、元気に過ごしていくため欠かせない”食”について考えていただきたいものです。

今回は、高齢者介護職歴15年の経験から、高齢者に必要な栄養について、押さえておきたいポイントを解説したいと思います。

高齢者ケアの現場で実践されている竹内理論によれば
水分と栄養は脳や体の活性化に不可欠な要素。

私が勤めていた高齢者施設では、通称・竹内理論と言われる考え方の下で、高齢者のケアに当たっていました。これは、竹内日本自立支援介護・パワーリハ学会理事長でもある竹内孝仁教授(国際医療福祉大学大学院・医学博士)が提唱する自立支援介護の手法で、①水分、②栄養(食事)、③運動、④排便(排泄)で構成されており、認知症ケアに有効だとされています。

認知症というと他人事のように思われる方もあるかもしれませんが、水分摂取は他人事ではありません。

人間の体は70%が水分。熱中症などで体内の水分が不足すれば、健常な大人の人でも意識がもうろうとしたり、体が重だるくて動けなくなったりするもの。高齢になると体に水分を蓄える力も衰えてきて、約50%くらいになってしまうそうです。ですから、水分摂取はとても重要なこと。また、栄養不足で体力が衰え、あまり動かなくなることで全身の筋力が低下し、ますます不活発になっていくことで、認知症へと発展していってしまうこともあるんです。

つまり、栄養と水分を意識的かつ適切に摂取することが、高齢な方の健康づくりの基本になってくるのです。

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水分は1500㏄摂取をめやすに。
ジュースやゼリーも変化があっておすすめ。

では、いったい、どのくらいの量の水分が必要なのでしょうか? これには、まず体内から排出される1日の水分量を把握する必要があります。

体内から排出される水分の量は、尿・呼気や皮膚・便から約2400~2800ml。水分摂取量は、食事と細胞による生成で発生する水分で約900~1300mlと言われています。その差は、1500ml以上。つまり、一日に1500ml以上の水分を体内へ摂り込む必要があるのです。

1500mlと言えば、500mlのペットボトル3本分。その量を、お茶やジュース、コーヒーなどのアルコールを含まない嗜好品で摂取するのもいいですが、口当たりのいいゼリーなどに置き換えてもOK。食の細い方なら、エネルギーやたんぱく質も一緒に補える商品もありますので、「健康づくりのためにどう?」とひとつの提案としてプレゼントしていただくのもいいかもしれません。

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食事は1日1500キロカロリーをベースに。
たんぱく質を多めに摂るよう工夫しましょう。

次に、食事について。高齢になると、調理が面倒になって残り物で済ませたり、脂っこいものが口に合わなくなってタンパク質を摂らなくなったりと、量が食べられなくなったりと、食生活も乱れがち。その結果、多くの高齢者の方が低栄養状態になっていると言われています。

低栄養だと体を動かすエネルギーが不足し、生活が不活発になるだけでなく、寝たきりや認知症を引き起こす要因にもなりかねません。運動量が低下すると、筋肉が減ったり、関節が退化して、廃用症候群から寝たきりになる危険性も高まってしまいます。また、噛まない食事は、咀嚼(そしゃく)による刺激が起こらないので、脳への刺激が少なくなり、口の機能も低下して、飲み込み問題が起こる嚥下機能障害や、食べかすが誤って肺に入ってしまう誤嚥性肺炎などの病気につながることもあります。

これらを予防・改善するためにも、「噛める食事で、1日1500kcal以上」の栄養を摂ることが推奨されています。

とはいえ、あまり固いものだと食べづらいもの。高齢者に配慮して作られたレトルト食品なら、ラクに食べられるだけでなく、調理の手間もありません。非常時の備えにもなるので一石二鳥です。


 


 

まとめ

高齢者の栄養について書いて来ましたが、いかがでしたでしょうか?

いつまでも大切なご両親や祖父母の方の笑顔を見ていたいもの。年に数回会うことしかない間柄ならなおさら、心を込めて贈ることで思いは届くはず。できれば、一言メッセージを添えて贈られるといいのではないかと思います。

”孝行”できる内が花ですから。ぜひ、この機会を大切にお過ごし下さいね。


 

 


 

参考文献
介護基礎』竹内孝仁 著
水をたくさん飲めば、ボケは寄りつかない』竹内孝仁 著

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