梅雨の中休み、半夏生を意識して夏バテ防止に努めよう!

人生哲学

「はぁ、、、もうダメだ。これ以上はできない。
けど、やらねばならぬ…。」

 

連日、暑い。ここ数日、熱中症警戒アラートが発令され、テレビのニュースでは、やれ外へ出るなだの、小まめな水分補給を! だの、冷房を適切に使用しましょうだのと耳にタコができるほど言われている。

その真っただ中で、野良仕事に出かけているのだが。長年、野良仕事をしてきた方とは違い、こちらの年季はほんの数か月。作業にも、暑さにも慣れていないから、自分の限界がどのあたりなのかも目途がつかない。仕方がないから、アラートを頼りに、2時間を限度ととらえて日陰に引っ込んだり、水分を取ったりしているわけだが、

 

一体ぜんたい、いま何月なんだろう。改めてカレンダーを見てみた。この日は、2024年7月1日、半夏生。

 

半夏生…。さて、これなんて読むんでしょ?

 

ということで調べてみることにした。

 

読み方は、ハンゲショウ。

この三文字、「半夏生=はんげしょう」と読むのだとか。この半夏生をはじめとする暦は、農を営む人にとっては、とても大切なものである。が、実は初耳だった。そこで馴染みのなかった半夏生について、さらに調べてみることにした。

 

半夏生は中国から伝わってきた暦のひとつ。

暦(こよみ)は、その昔、中国から伝わってきたもので、飛鳥時代に日本初の歴が作られたと言われているそうだ。

 

当時の暦は、いわゆる現代のように1年を12か月で割って作られているカレンダーとは違い、1か月を月の満ち欠けの周期によって導き出されており、月=太陰(たいいん)と呼んでいたことから、「太陰暦」と呼ばれるものだった。

 

月の満ち欠けは約29.5日周期で繰り返されているため、だんだんずれが広がってくる。それを月の長さを30日で計算する月、29日で計算する月を作り、2~3年に1度閏月(うるうづき)を組み込んで13か月ある年を設けて、季節の移り変わりと暦のずれが調節しているのだそうだ。

 

そのため、太陽の動きに合わせて1年を季節の節目ごとに24で割った太陽暦(二十四節気)も作られ、日本では太陰暦と太陽暦を合わせたものを、太陰太陽暦として明治5年ごろまで使用してきた。これが、いわゆる旧暦と呼ばれるものである。

この旧暦には、彼岸や節分、八十八夜なども織り交ぜられているのだが、これらもやはり中国の気候に準じた雑節と呼ばれるものがルーツ。それが日本の風習としても定着してきたわけで、半夏生は、雑節のひとつでもある。

 

 半夏生は田植えがひと段落した休息日

さて、一般的には少々聞きなれない、半夏生。いったいどんな日なのだろうか?

 

夏半夏は夏至から数えて11日目からの5日間を示し、仏教用語では、各地に散らばっていた僧侶が一堂に集まる夏安吾(なつあんご)という修行の中日を意味するんだとか。

 

この半夏生の時期の雨は「天から毒が降ってくる」と言われており、地域によっては、畑への出入りを禁じるところもあるようだ。

また、「半夏半作」という言葉もあり、半夏生までに田植えを終わらせなければ、秋の収穫が半分になると言い伝えられている。そのため、半夏生になるまでに田植えは終わらせると良いとされており、半夏生の日は忌み日として農作業を休んだり、田植えが終われば田んぼの神様に感謝する行事を行ったりもしてきた。

 

時期的には、梅雨から本格的な真夏へと移り変わっていく季節の節目。しかも、この日までに田植えを終わらせよう! とお百姓さんたちは頑張るわけだから、当然、体も疲れたはずだ。自然発生的に半夏生が「休息日」になっていったのも分かる気がする。

 

 半夏生に食べると良いとされる食べ物は?

疲れた体を癒すのは、休息、そして、食べ物。ということで、関西地方ではタコ、福井県では半夏生サバと呼ぶ焼きサバ、奈良県河内地方では半夏生餅、香川県では収穫したての小麦でつくったうどんなど、各地で疲労回復や豊作祈願の食べ物を食べる風習が見られるそうだ。

 

中でも気になったのは、愛知県の一部で食べられているというイチジクに田楽味噌をかけた「イチジク田楽」。いったい、どんな見た目、味、なんだろう? ご存じの方があれば、ぜひ、ご一報いただきたい。

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